浪人して京大落ちた人の箸休め~'18

昔浪人して京都目指してました。

1食平均100円

「大人になれば分かる」という思考停止した、欺瞞を生業とする人間を批判する毎にそこに飛んでくる「お前がまだ子供だからだ」という呆れた返しを目の当たりにする(あるいは想像のみの時もある)度に、自分がまだ子供であることを恨んでいました。

 

二十歳になったところで、いつまでもその大人とやらの年齢を越すことは出来ないので、子供とは言わないまでも年下ゆえに永遠に「お前より長く生きてるから私には○○だと分かる」構文は使用可能となってしまう。

 

大人の大部分が一部の年下(多くは子供)よりも全ての観点において勝る(そもそも「勝る」ということの絶対的な基準はないのですが、ここでは、私の「良識」を基準としますが。)という幻想を抱いている大人は少なくとも上で述べたような、(自分の未熟さを意識してか無意識なのかは分からないけども)本人の能力によらない万人に共通の時間のおかげで子供に勝てるわずかな「年齢」と、クソほどの価値もない「経験」という2つだけを持って子供を土俵に上げ、突き落とす。

 

そこに、真実や真に相手の為になる指導は含まれず、終始相手を打ち負かすことのみが目的となっている。

つまり、それは事実上の敗北宣言というわけです。

 

 

 

「大人になること」とは、この国ではこういうことです。それは、どこまでも自分の信念を貫くように行動することではなく、信念をうわべでは曲げても全体の和を乱さないように行動すること、そういうときのつらさもみんなわかっているのだから、じたばたしないで、言い訳せずに、頭を下げてただ「私が間違っていました」と謝れば、それですべてがまるく収まるのだよ。

 ー中島義道

 

今日はこの辺で。ばいちゃ。